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オーストラリアは移民で絶好調

オーストラリアでは他国をしのぐ経済成長が続いているが、毎年約25万人に上る移民の受け入れが同国の成長要因の一つであることは見過ごされがちだ。移民受け入れにより、住宅や自動車、教育から医療に至るまで、あらゆる分野での需要が支えられることになる。最も人口の多いニューサウスウェールズ州は、拡大する需要を満たすため、向こう4年間で600億豪ドル(約5兆5000億円)をインフラ整備に投じる方針を明らかにしている。人口増加は全ての問題を解決する万能薬では決してなく、環境面でも多くの問題を伴う。しかし、オーストラリアはこのような問題への取り組みにおいても他国に比べて優位に立っている。内陸地域の大半は未開発だが、2万6000キロメートルに及ぶ肥沃(ひよく)な沿岸部には居住可能な地域が十分にある。沿岸部の都市は、同国の総人口約2300万人の大半が住んでいるにもかかわらず、世界で最も人口密度が少ない水準を保っている。<移民受け入れが成長後押し>堅調な経済と低い失業率を受け、オーストラリアは高学歴で高いスキルを持つ移民を受け入れ続けてきた。今年6月までの1年間に技術ビザで入国した移民は約12万9000人に上り、向こう1年間でも同程度の技術移民が迎えられる見通し。近年の技術移民は、中国、インド、英国、ニュージーランドの出身者が多くを占める。統計局の発表によると、2012年の移民の純増数は前年比17%増の23万6000人だった。同年の人口増の6割以上は移民から成り、それに応じて新たな住居の確保も必要とされる。移民と資金の流入が住宅価格の押し上げにつながる国がある一方、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のスティーブンス総裁は今月3日、同国の住宅価格は緩やかに上昇しており、深刻な問題にはならないとの見方を示した。

http://jp.reuters.com/article/l3n0fa23h-analysis-au-immigrant-idJPTYE96501620130706