人口と経済の密接な関係

■生産年齢人口の割合が減少するタイミングで経済は急減速する 富士通総研

 

人口動態が経済パフォーマンスに大きな影響を持つ、という点について、日本人はもっと注意を払うべきだと思う。 実は、戦後日本の経済成長率を見ると、1960年代の高度成長期以降、2回の大きな成長率低下を経験している。 1回目は1973年、2回目は1990年前後で、それぞれ原油価格の高騰と不動産や株式市場におけるバブル崩壊が原因だと 長い間理解されてきた。だが、良く見ると、この2つの時点は日本における生産人口比率、すなわち人口全体に占める 16~64歳の割合、の上昇が止まり、低下に転じた年である。経済成長率は所得水準の上昇とともに少しずつ低下するのではなく、 人口動態が変化した時に急激に、かつ非可逆的に下落することがわかってきた。 米国のリーマンショックもスペインの 住宅バブル崩壊もこのような人口動態の変化とタイミングが一致する。先を見ると、2015年頃には中国と韓国の生産人口比率が ピークに達し、減少局面に移行する。

http://www.fujitsu.com/jp/group/fri/column/opinion/201211/2012-11-2.html