主要国の総人口に占める移民の割合

主要国の総人口に占める移民の割合

ルクセンブルク  42.1% 【1位】 (212位) [133位]
スイス        27.3% 【4位】 (196位) [123位]
オーストラリア   26.7% 【5位】 (178位) [120位]
イスラエル     23.9% 【26位】 (157位) [76位]
ニュージーランド  23.6% 【21位】 (182位) [86位]
カナダ        20.1% 【15位】 (167位) [105位]
アイルランド    16.8% 【10位】 (177位) [97位]
オーストリア    16.0% 【14位】 (198位) [132位]
スウェーデン    15.1% 【7位】 (187位) [141位]
スペイン       14.6% 【29位】 (201位) [107位]
ドイツ         13.1% 【17位】 (199位) [130位]
アメリカ        13.0% 【11位】 (112位) [41位]
ノルウェー      12.4% 【2位】 (186位) [135位]
イギリス       12.0% 【19位】 (183位) [104位] 
フランス       11.6% 【20位】 (176位) [117位]
オランダ       11.4% 【13位】 (195位) [114位]
イタリア       9.0% 【28位】 (192位) [109位]
ロシア        7.9% 【59位】 (56位) [50位]
日本         1.1% 【27位】 (211位) [73位]

【】内 一人当たりGDPランキング順位
()内 殺人発生率
内 ジニ係数 社会における所得分配の不平等さを示す指標
内 ジニ係数 社会における所得分配の不平等さを示す指標


●賃金が下がる
最たるものが、《外国人労働者の流入により自国労働者の賃金が低下する》との説だが、
アメリカの研究(Ottaviano and Peri〔2006〕)はその誤りを明らかにした。 研究では、自国労働者を「高校中退」「高卒」
「大学中退」「大卒」の4ランクに分け、移民の流入による賃金の変化を1990年から2004年までトレースした。すると、
「高校中退」の賃金がわずかに低下(マイナス1・1%)したものの、残る3ランクの自国労働者の賃金は0・7%~3・4%
上昇していた。4ランク平均で1・8%の賃金アップとなった。 移民流入で労働力が増えると、競合する低学歴の自国労
働者に一時的な影響が出る。しかし長いスパンで考察すると、移民と自国労働者は互いの仕事や役割を補完して棲み
分ける関係になる。例えば現場の単純労働は移民が担い、自国労働者は彼らを統括するマネジャーとなる。以前より高
度な仕事に就くので自然と賃金が上昇する。 さらに廉価な労働力の供給は企業の利潤を押し上げ、結果として国全体を
潤す。仮に一部の自国労働者の賃金が下がっても、移民の“果実”を政府が適切に再分配すれば、彼らは犠牲にならな
い。つまり、移民の活用で増えた企業利潤の一部を不利益を被った自国労働者に再配分するのだ。 例えば移民先進国
シンガポールでは外国人材を活用する企業に、雇用税(Foreign Worker Levy)を課している。

●雇用が奪われる
アメリカを見ても分かるように、移民の受け入れによって雇用が奪われることはない。日本の場合、
安価な労働力を求めて海外に移転した工場の国内回帰が期待できる。法制度の違いや政情不安などのカントリーリス
クを低減させたい企業にとって国内の移民労働者は大きな魅力となる。 企業の生産拠点が日本に戻れば、国内の設備
投資が拡大することはもちろん、外国人材の管理部門における日本人雇用の拡大も期待できる。 さらに外国人労働者
の居住施設や家族サービス、教育といった周辺需要が喚起され、新たな雇用を創出するだろう。

社会保障コストが増える
《外国人が長期滞在すると年金、医療など社会保障のコストが増える》という説もまやかし
である。 前述の通り、社会保障問題のポイントは受け手と担い手のバランスで、その比率である高齢化率がどう推移す
るかだ。移民は大抵、20~30代の若者だ。多くが数十年は担い手となるため、将来の高齢化率は低下し、負担はむしろ
軽減される。

http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/sapio-20140515-01/5.htm