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フィリピン人「私達を殺し強姦し搾取した日本人を心の底から憎んだ。9月2日、日本軍が降伏した日は世界にとって最高の日だ。」

 

式典には13人の元兵士が招待され、州知事から賞状とメダルが授与された。壇上に並んだ13人の中には健康状態から出席できず、
子供や孫が代理出席する姿や車椅子の老人や女性兵士の姿も。最高齢は101歳の元兵士チャラナオ・マルティン・インドゥナン氏。
チャラナオ氏は1945年9月2日、キアンガン付近のバナウェでフィリピン軍司令官の命令を待っていたという。そして山下司令官が降伏
を申し出たという知らせを聞いて「その時はとても幸せだった」と感じたという。

さらに「戦争は二度とするべきではない、フィリピンと日本はこれからたとえば気象問題などのグル―バルな問題の解決に一緒に取り組むべきだ」と話した。
また別の元兵士は「日本、日本人を戦争当時は憎んだ。しかし今は平和の時代、日本人とは仲良くやっていきたい」と笑顔で日本人だと名乗った筆者に握手を求めた。

キアンガンで農業を営む89歳になるダニエル・グアディ氏は「挨拶をしなかったというだけで殴られたので当時村にいた日本兵は怖かった。
山に逃げ夜になると食料を探しに村に降りるという生活を続けていた。山下が降伏したと聞き、走って山から村の家に帰ったのを覚えている」と話す。
日本語で「おはようございます」とあいさつし、「見よ東海の空明けて」と「父よあなたは強かった」という軍歌を日本語で歌った。9月2日は「とてもうれしい日だ」と目を細めた。

記念式典でイフガオ州選出の国会議員、テオドロ・バギラット氏は「9月2日は単にフィリピンだけではなく世界にとって忘れられない平和と解放の日で、
この日をもって第2次世界大戦という人類にとって暗黒の時代が終わったのだ。生き抜いた人々にとって、私たちにとっても忘れてはならない日である」とスピーチ、大きな拍手を浴びた。

■歴史と謙虚に向き合うこととは  

第2次世界大戦の戦場となった東南アジアの中でも特に反日感情が根強い激戦地のフィリピン。
それはゲリラ掃討と称して日本軍が組織的にフィリピン人を多数殺害した記憶が語り伝えられ、さらにその事実を日本人があまりにも知らない結果でもある。
「日本人はもっと歴史の事実に謙虚に向き合って欲しい」と多くのフィリピン人は願っている。

今年1月27日にフィリピンを訪問した天皇皇后両陛下は日本人戦没者だけではなく、フィリピンの英雄墓地を訪れ無名戦士の墓でも慰霊の祈りを捧げた。
戦時中フィリピンでは日本兵約51万人が戦死しているが、フィリピン人は110万人が命を落としている。そのことに特に心を寄せた天皇皇后両陛下
の強い希望で実現した無名戦士の墓での慰霊だったという。

大塚智彦(Pan Asia News 記者)

http://japan-indepth.jp/?p=29969