日本人はうんこを最大限に活用した民族

元禄六年(1693)、徳川御三家水戸光圀藩医穂積甫庵に命じて
出版させた「窮民妙薬」には動物の糞を薬にした薬の処方がたくさん載っています。
蚕の糞、鼠の糞、黄牛の糞、猫の糞、馬糞、竹の虫糞、兎の糞、牛の糞、童子の大便と材料は多彩です。
この中で、「童子の大便」というのは、「胸虫の薬」と言う中に
「童子の大便干し、粉にして丸じ、生姜汁にて用い吉」とある。
しかし残念な事の、この「胸虫」と言うのが現代では如何なる病か分からない。

脳卒中には、「卒死(卒中)、手足萎え利かず、小便覚えず出(いずる)に
馬糞一升、水三斗入れ、二斗に煎じて洗いて吉」と書かれている。

最も強烈なのは、「耳漏」の薬に「尾長蛆」と言うのがある。
「耳漏」とは今風に言えば中耳炎であり、その薬に「尾長蛆黒焼き、胡麻油にて溶き入れる」とある。
この「尾長蛆」とは、いわゆる蝿の幼虫であり、かつてはどこの家の便所にも這い回っていた。

"河豚の毒を解す妙薬"の項には人糞を用いる方法が記されている。
さらに、便壷の底に蓄積される泥状物質を「糞坑底泥」と呼び、これは発背(身長の発育)や悪瘡(悪性のできもの)に適用とされた。