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昔から冷酷だった日本人

ケンペル『江戸参府旅行日記』

平凡社東洋文庫,1977. [初出=1777-79年]

戸外には俄雨でずぶぬれになった瀕死の僧侶がうつぶせになっていた。それでもまだ生きている証拠にうめき声を出していたので、みんなは彼のことを死んでいるとは考えず、手荒く扱わないようにしていた。しかし、石も涙を流すかもしれないこうした場面にも、日本人は全く冷淡であった。(p. 212)

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作家の大佛次郎は、外国人の知り合いから「なぜ日本は戦災孤児のような弱者に救いの手を差し伸べず、 放ったままにしておくのか」と問われた時、大佛は「それは経済的な事情が許さないからだ」と答えた。 しかし後になって考えてみると、これは正直な答えではないと彼は感じた。 結局、日本人とは他人への情愛に欠ける冷酷な民族だというのが大佛の出した結論であった。

ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』

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